政府の2020年度第2次補正予算案には、医療・介護従事者への慰労金を盛り込んでいます。新型コロナウイルスの感染が拡大した春以降に患者や要介護者と接する業務に従事した人に最大20万円を非課税扱いで払います。新型コロナだけでなく一般の患者や要介護者と接した人にも払います。振り込まれるのは7月以降になります。医師や看護師といった職種は問わず310万人に配られます。
20万円、10万円、5万円の3段階に分けられます。20万円支給されるのは新型コロナ患者と接した可能性が最も高い医療現場で働く人たちです。10万円の対象者は、コロナ患者を受け入れる体制をとっていたものの、実際は受け入れに至らなかったり、陽性者が出なかったりした医療機関で働く人たちです。5万円はコロナ患者を診療しない病院や診療所、訪問看護ステーションなどで患者と接する業務の従事者です。
介護では、新型コロナが発生したり、濃厚接触者に対応したりした介護施設や事業所で働く人に20万円を支給します。それ以外の介護現場で利用者と接した職員には5万円を支給します。
（2020年6月9日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
