医療事故調査の流れ
病院など医療機関の院長が、予期しない死亡が起きたと判断した場合、第三者機関である医療事故調査・支援センタ-に届けた上で、院内調査を開始します。結果を遺族とセンタ-に報告します。もし、遺族らが結果に納得できなければ、センタ-にさらに調査を依頼し、センタ-が独自調査をして、それを遺族と医療機関に報告することになります。
届け出は年1千~2千件と推定されています。センタ-は得られた情報を集め、事故の発生の原因を探り、再発防止策を様々な医療機関に知らせます。防止策が、病院などの医療機関に浸透しているかも調査することにしています。この制度の究極の目的は、事故の再発防止にあります。
(2015年10月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)