医薬品の国内市場規模の増加に歯止めがかからない。病院で医薬品を処方された方が、市販の薬を購入するより安いことがある。病院における処方であれば健康保険が適用され、負担は1~3割で済むために、薬局で買える市販品より安いため、患者が必要以上に多く処方してもらうことが多い。これが医療費のムダ遣いにつながっている。医療側も多く処方すれば診療報酬が増え、双方ともに歯止めが効きにくい状況にある。
医療費を削減するためには、市販品で済むような薬品は医療保険から外すことも考えなければならないであろう。削る余地は沢山ある。
(2014年6月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)