卵子の凍結保存

卵子の凍結保存は治療ではなく、予防医療だとする者がいるが、この社会的な卵子の凍結保存は、日本産科婦人科学会が述べている通り医療とは言えない。確かに、女性の社会進出や晩婚化が進む中、社会的な卵子凍結の受け皿は広がっている。しかしながら、この方法により女性の選択肢が広がると考えるのではなく、若い女性に対し、生殖年齢の適齢期である25歳~35歳に子どもを作ることが大切であるという教育をすることが産婦人科医としての責務である。

(2013年12月19日 日本経済新聞夕刊)

(吉村 やすのり)

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