卵子の老化シリーズⅤ

女性の平均寿命はついに86歳まで到達している。しかし寿命が延びても100年前とほとんど閉経年齢は変化していない。生殖適齢期は卵の加齢の問題、つまり老化があるため、体細胞と違い寿命が延びるようには変化していない。月経がある間は排卵があるので、妊娠できると考えている女性は少なくない。しかし現実には閉経の10年前位から妊娠は難しく、42~43歳を過ぎると妊娠率は極端に低下し、逆に流産率が著しく上昇する。43歳以降では妊娠することはあっても、流産することが多いと考えた方がよい。

 生殖年齢の定義はないが、妊娠率、流産率、染色体異常の発生などから総合的に判断すると、生殖適齢期は35歳前後までと考えられる。

 

(吉村 やすのり)

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