リスクが高まる病気
東京五輪・パラリンピックを3年後に控え、非喫煙者がたばこの煙を吸う受動喫煙を防ぐ対策が急務となっています。受動喫煙による死者は国内で年間1万5,000人との推計もあります。厚生労働省研究班の調査によれば、受動喫煙による健康影響は、肺がんや脳卒中、虚血性心疾患などで既にほぼ確実とされています。子どものぜんそくや乳幼児突然死症候群との関連も強く示唆されています。
米カリフォルニア大学が、職場やレストラン、居酒屋を全面禁煙にした世界各地の研究を分析したところ、呼吸器の病気にかかる危険性が24%、狭心症や突然の心停止は39%、心筋梗塞などは15%下がることがわかっています。
(2017年10月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)