各国の排他的経済水域(EEZ)の面積

EEZとは、海洋法に関する国連条約に基づいて設定される、天然資源および自然エネルギーに関する主権的権利、ならびに人工島・施設の設置、環境保全などに関する管轄権が及ぶ水域のことを指します。領土から200海里までの水域で、領海(12海里)や接続水域(24海里)でないため、航行や上空飛行は妨げられません。
国土面積では合算しても世界全体の0.4%に過ぎない太平洋島しょ国ですが、EEZの面積は13%にのぼります。世界4位の国土を持つ中国のEEZ面積はトップ5圏外です。太平洋でシーレーンを確保したい中国が、島しょ国の取り込みに動くのは当然です。
太平洋島しょ国は、広大なEEZを持ち、日本にとっても海上輸送の要となる地域です。また遠洋漁業にとっても大切な漁場を提供しています。EEZの狭い中国にとっては、なおさら大切な地域と言えます。

(2024年1月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。