命の選別―Ⅲ

遺伝性のミトコンドリア病を予防するために、両親の受精卵から核を、提供者の女性の卵子と父親の精子との間でできた受精卵の核を取り出した卵に移植する方法である。ミトコンドリアに異常があると、細胞における呼吸やエネルギー代謝が障害され、脳や心臓に重篤な症状を起こすが、その治療法は現在のところ発見されていない。生まれた子どもは、両親の核のDNAと提供者女性のミトコンドリアDNAを持つことになり、現在のところ安全性には問題が残っている。

(2014年8月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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