東京科学、一橋、東京外国語、お茶の水女子の国立大学4校が、四大学未来共創連合を発足させました。国立の伝統校が連合を組む背景には、少子化が加速する中、単独では社会ニーズに応じた人材育成や、研究力の強化に対応できないとの危機感があります。
科学大の前身の東京医科歯科大と東京工業大、一橋大、外大は、2001年に四大学連合を結成し、各校の特色ある科目が受講できる九つの複合領域コースを設置しています。4大学は、2026年度中を目途に大学等連携推進法人の設立も目指しています。法人を置くことで、各大学がより緊密に連携を深められるようになります。
急速な少子化で、国立大には、学生の能力を伸ばすより高度な教育が期待されています。文理融合や国際化を進め、新産業創出など具体的な成果も求められます。一方、人件費や物価が高騰する中、国からの運営費交付金は頭打ちで、国立大は経営の効率化も迫られています。

(2025年7月3日 読売新聞)
(吉村 やすのり)