日本の国会議員の定数は人口比で見た場合、主要国では少ない部類に入ります。各国の列国議会同盟(IPU)がまとめた上下両院の議員定数と国連の人口推計での試算によれば、議員1人当たりの人口は、日本は約17万7,000人、英国は約4万7,000人、イタリアは約6万4,000人です。OECD加盟38か国中、日本は米、メキシコに次いで3番目に少なくなっています。
また、国立国会図書館によれば、衆参両院議員の歳費は年間約1,900万円で、米国の上下両院約1,800万円とほぼ同水準で、英下院は約1,100万円(上院は無報酬)です。日本は年間1,200万円の調査研究広報滞在費(文書通信交通滞在費)がありますが、米国は秘書給与などに使える数億円単位の手当があります。
(2022年5月23日 読売新聞)
(吉村 やすのり)