理系を目指す女子高生は増えています。大手予備校の河合塾の調査によれば、国公立大を目指す女子受験生の志望学部は、土木・環境が2023年比24%増、応用化学が16%増、機械・航空が15%増でした。
内閣府の男女共同参画白書(2025年版)によれば、大学の学生に占める女子の割合は、工学が16.7%(2023年度比0.6ポイント増)、理学が28.3%(0.4ポイント増)とわずかに増えました。とは言え、人文科学が64.0%、社会科学が37.3%に比べると、まだまだ低率のままです。
各大学では理工系学部に女子枠を設定し、女子学生を増やそうとしています。文部科学省によれば、2025年度入試で女子枠を設けた国公立大は30校で2023年度の5校、2024年度の14校から大幅に増えています。

(2025年9月4日 読売新聞)
(吉村 やすのり)