外国人を含む総人口は、2015年10月1日時点で1億2,709万4,745人となり、2010年の前回調査から約96万人減少しました。国勢調査としては1920年の調査開始以来、初めて減少に転じました。75歳以上の人口は、1,612万人と総人口の8人に1人を占めており、初めて14歳以下の子ども(1,588万人)を上回りました。前回2010年調査で初の減少に転じた日本人に限った人口は、1億2,428万人と107万人減少しました。出生数が死亡数を下回る自然減がその原因です。
総人口の世界順位は10位であり、5年前と変わりませんでしたが、人口が減ったのは上位20カ国で日本だけでした。75歳以上の人口は、1985年時点では471万人であり、30年間で3.4倍に増加しました。同期間で14歳以下は4割減っており、少子高齢化に歯止めがかかっていません。14歳以下の人口割合は12.6%であり、日本と同様に少子高齢化が問題化しているイタリアの13.7%やドイツの12.9%を下回り、世界最低の水準まで低下しています。
(2016年10月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)