国家公務員の超過勤務

中央省庁で働く国家公務員の月80時間を超える超過勤務は、昨年12月~今年2月の3カ月間で延べ6,532人に達しています。そのうち、月100時間超の職員は延べ2,999人もいます。新型コロナウイルス対応で、政策立案などを担う内閣官房の対策推進室での長時間労働が3月上旬に指摘されましたが、他の府省庁でも超過勤務が常態化しています。
所属ごとの延べ人数が最も多いのは、順に厚生労働省で1,092人、財務省で799人、国土交通省で676人、農林水産省で517人、経済産業省で459人でした。勤務時間が突出して長い職員の所属先は、新型コロナ室のある内閣官房が目立っています。1月の364時間を筆頭に、昨年12月は305時間、2月も283時間とワースト5のうち三つを占めています。

 

(2021年3月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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