国際金融都市とは、グローバルな金融取引や投資活動の拠点になる都市のことを言います。世界のマネーが集まる米ニューヨークや英ロンドンなどが代表的です。東京は、英シンクタンクZ/Yenグループが公表する国際金融センターのランキングでは、世界4位につけています。しかし、税率の高さや言葉の壁などによる暮らしにくさが課題と指摘されています。
アジアの金融センターである香港が、政情不安に揺れていることなどから金融都市の構想が改めて浮上しています。香港から流出する金融機関や人材を呼び込む好機との見方があります。政府は、7月の骨太の方針に世界・アジアの国際金融ハブとしての国際金融都市の確立を目指すと明記しています。
(2020年10月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)