在宅勤務の評価

在宅勤務は、新型コロナウイルス禍で急速に広がりましたが、勤務に対する評価は難しいものがあります。部下の仕事ぶりが直接見えず、評価しづらいと悩む上司は多いはずです。社員は仕事をしているという性善説に基づいた評価が大切となります。成果評価だけではやる気を損なう恐れがあり、目標達成への過程の評価も続けるべきです。
部下には日々の業務内容と成果を申告させる必要があります。最低でも週1回、可能であれば毎日報告させ、上司がコメントを加えて評価し、社員の自己申告と上司の評価のやり取りは、履歴として残すことが大切です。業務報告ごとに評価することにより、社員は日々の承認欲求が満たされ、目標に向かって自発的に仕事しやすくなります。
在宅勤務では、上司のコミュニケーションの取り方も部下のやる気を左右します。在宅勤務の環境変化に合わせた部下をいたわる発想が必要です。上司は、一人一人の働いている環境や背景を頭に入れておく必要があります。メールでは、発信側の感情が分かるような気配りも大切です。

 

(2020年5月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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