変異型ウイルスの解析

筑波大学発スタートアップのiLAC(アイラック)は、新型コロナウイルスの全ゲノム(遺伝情報)を解析するサービスを始めます。英国型や南アフリカ型など、感染力が強いとされる変異型を特定することができます。処理能力は1日6,000検体分と国内最大です。アイラックには島津製作所や伊藤忠商事が出資しています。
がんのゲノム解析に使うシステムを応用しています。解析対象の遺伝子を抽出するプロセスを自動化することなどにより、約12時間で6,000検体という大量の処理が可能になりました。米遺伝子解析最大手のイルミナ社の装置を使っています。解析価格は1検体あたり3万円程度です。
現在、行政検査で新型コロナ陽性となった検体のうち、5~10%程度をゲノム解析などに回して調べており、日本国内全体でも処理能力は、週2,000検体ほどにとどまっています。

(2021年4月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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