夏の期間の長期化

 三重大の研究グループによれば、日本の夏の期間が1982~2023年の42年間で約3週間長くなっています。冬の期間はほぼ変わらず、春と秋が短くなり二季化しています。地球温暖化による海面水温の上昇が主な要因です。

 42年間で開始日は約12.6日早まり、終了日は約8.8日遅くなり、期間は約3週間となる約21.4日延びています。2023年の夏の日数は、6月11日~10月9日の121日間でした。以前は大陸から流入する暖かい空気が、日本列島周辺の海洋の上空で冷却され、気温は春から夏にかけてゆっくりと上がっていました。しかし、近年は海面水温の上昇により空気が冷やされず、夏が早く到来します。海面水温は高い状態が続き、気温が下がりにくく、夏の終わりも遅くなっています。

(2025年10月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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