夏の汗

汗腺には2種類あります。一つはエクリン腺といいます。全身にあって、主に体温調節の役割を果たしています。夏になるとエクリン腺の汗は増えますが、無臭です。もう一つは、アポクリン腺で主にわきの下にあり、この汗に含まれる脂質やたんぱく質などが分解されると、においを放ちます。このアポクリン腺からの汗は季節により変動はしません。二つの汗が混じって蒸発し、においがより遠くまで届きやすくなると考えられます。これがわきがです。
ヨーロッパ系の人は、8割ほどがアポクリン腺の多い体質です。しかし、日本人では2割に満たない少数派です。耳垢がネバネバしている、あるいは、下着のわき部分が黄色汚れるといった人は、アポクリン腺が多い体質です。汗をかいたら、こまめにシャワーを浴びて、下着を取り換えることが大切です。

(2018年7月1日 読売新聞)
(吉村 読売新聞)

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