外国人留学生の減少

日本学生支援機構の発表によれば、2020年5月1日時点で日本の大学や日本語学校などに在籍する外国人留学生が27万9,597人で、前年から1割減少しています。文部科学省などによると、新型コロナウイルスの影響で来日できず、海外からオンラインなどで授業を受けた学生2万人程度も集計に含んでいます。新型コロナの感染拡大に伴う出入国制限などの影響を受け、8年ぶりに減少に転じました。
外国人留学生の内訳を見ると、大学の非正規課程(1万169人)は前年比54.6%減で、減り幅が最も大きく、大学側が短期受け入れプログラムを中止・延期したことが影響したとみられます。日本語教育機関(6万814人)も27.4%減と大きく減っています。
出身国・地域別の留学生数は、中国は12万1,845人(2.1%減)、ベトナム6万2,233人(15.2%減)、ネパール2万4,002人(8.8%減)と続いています。減少幅が最も大きかったのはスリランカで、前年から27.7%減っています。
2019年度に海外に留学した日本人学生数は10万7,346人で、前年度より6.8%減っています。留学先としては中国が22.5%減、台湾が17.5%減、韓国が11.2%減です。

(2021年3月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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