警察庁の公表によれば、2025年1~6月の外国人運転手による死亡・重傷事故が昨年同期より19件多い258件でした。全体に占める割合は2.1%で、2016年の1.0%と比べ倍増し、過去最も高くなっています。在留外国人やインバウンドの増加に伴い、交通事故も目立っています。
外国籍でも、在留中に日本の教習所に通うなどすれば日本の運転免許を取得できます。制度が同等とされるドイツなどの免許は、日本語の翻訳文を添付すれば運転が認められます。道路交通に関するジュネーブ条約の加盟国は、国際運転免許証があれば運転可能です。
外国人運転手の運転資格については、日本の免許証が218件で8割以上を占めています。これらの中には自国の免許証から切り替える外免切り替えも含まれています。そのほか国際免許が16件、外国免許が5件でした。運転手の国籍は、韓国・朝鮮と中国がいずれも51件で最も多く、ベトナムが31件、ブラジルが25件、フィリピンの17件などが続いています。

(2025年7月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)