大学生の勉強時間

 国立教育政策研究所の調査によれば、大学生が授業の予習や復習にあてる時間は、1週間あたり15時間が半数を占めています。予習や復習をしない学生も2割います。授業だけが勉強の場と思っている学生が多いのかもしれません。予習・復習時間は、理系より文系の方が短い傾向がみられます。アルバイトの時間が長い程、短くなる傾向もあります。仕送りが減少していることもあり、アルバイトをしないと生活できない学生が多いことも関係していると思います。
 海外の大学生は、日本の学生よりレポート提出などの自宅学習の必要性が高くなっています。米国の大学1年生の1週間あたりの予習や復習などの時間は、11時間以上が6割を占めています。日本の学生は、高校受験や大学受験のために勉学することが多く、大学は勉学する場所と捉える学生が少ないことが問題です。

(2016年4月7日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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