返還利率の上昇
日本学生支援機構によれば、奨学金は、①返さなくてよい給付型、②利子のない貸与型、③利子のある貸与型の三つがあります。学力や家計の基準が①②より緩やかな③の利用者が多く、2024年度は62万人に達しています。貸与額は月2万~12万円で、最長20年間で返します。
利率は日本銀行の金融緩和策で長年低率でしたが、2023年頃から急上昇しています。返す期間中の金利が変わらない利率固定方式でみると、2022年3月の約0.4%から、2025年3月に約1.6%、2026年1月は約2.5%に上昇しています。返還利率は、卒業時など貸与を終えた時の値が上限3%で適用されます。
大学の学部生が借りる利子付き奨学金は平均336万円です。この額で返還額シミュレーションサイトで試算すると、2026年1月時点の利率の約2.5%では返還総額が427万円になります。一方で、2022年3月の利率の約0.4%だと349万円となり、卒業年次が4年違うと返す総額に78万円の差が生じます。固定方式は約6割が選択し、他に約4割が利率見直し方式を選んでいます。5年ごとに利率を見直す借り方で、住宅ローンの変動金利型のような仕組みです。

(2026年2月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)





