国立女性教育会館の調査によれば、入社5年目の男女の8割が、リーダーには女性よりも男性が向いているとの考えを否定していることがわかりました。男女別の回答では、女性で83.4%、男性でも79.9%がリーダーは男性向きを否定しています。入社1年目時点の回答との比較では、女性で10.7ポイント、男性で11.9ポイント増加しています。
しかし、管理職志向ありと回答した女性は、入社1年目には60%いましたが、5年目には37.6%まで低下しています。逆に3年目以降、管理職志向なしの女性が増えてきており、初期のキャリア志向を維持することが困難になっています。入社5年目時点で管理職志向がない女性は、志向ありの女性に比べ、上司の育成熱意、職場からの期待などへの評価が低く、入社後の周囲の働きかけの有無も意識に影響していると思われます。
(2020年7月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)