スポーツ庁の調査によれば、運動の頻度が月1回未満と回答したのは、40代女性が42%、30代女性が39%にも達しています。年代と性別で分けた時のワースト2です。運動不足を感じるかという質問に、大いに感じる、ある程度感じると答えた30代女性は90%にも達しています。40代女性、20代女性が88%で、属性別のトップ3です。運動をもっとやりたいと答えたのは、20代女性が65%、30代女性が63%で、これも1、2番目です。
運動できない理由を尋ねると、「仕事や家事が忙しいから」が最も多いのは、男女とも20~40代に共通しています。30代女性が一番多く、63%が選んでいます。さらに、30代女性は44%が「子どもに手がかかるから」を選び、全ての属性の中で突出して高くなっています。女性が運動できないのは、仕事や家事・育児で忙しいという社会構造の問題であることの認識が大切です。
(2019年11月9日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)