競技別の無月経と疲労骨折の頻度
競技系列別での無月経の頻度は、中・超距離などの持久系(21.7%)と体操やエアロビクスなどの審美系(12.2%)が、コントロール(2.4%)に比し有意に高率を示しました。競技系列別での既往疲労骨折率は、持久系で49.1%と極めて高、短距離・跳踏などの瞬発系(27.9%)、審美系(22.8%)、球技系(19.1%)、格闘技系(12.2%)でも、コントロール(4.3%)に比し有意に高率でした。
骨折時の無月経頻度はそれほど高くありませんが、持久系では無月経率が高く、それが疲労骨折の原因の1つと推測されます。そのように競技レベルや各個人種目別によっては疲労骨折の頻度が高いものがあり、スポ-ツ競技の違いによる個々の管理が必要となります。
(吉村 やすのり)