米国スポ-ツ医学会は、無月経、骨粗鬆症と摂食障害が女性アスリ-トの三大主徴としていました。その後、2007年の摂食障害の有無に拘らず、摂取カロリ-の低下により、中枢性である視床下部性無月経が起こり、それにより骨粗鬆症になるとされています。今回の日本産科婦人科学会の女性アスリ-トのヘルスケア小委員会の報告によれば、月経が正常であっても疲労骨折を起こす症例も多く、必ずしも無月経が原因とならないケ-スもあることが示されました。すなわち摂取カロリ-の減少による栄養障害も、疲労骨折のリスクファクタ-になりうることが明らかになりました。
(吉村 やすのり)