女性の社外取締役数が増えてきています。東証1部上場企業の女性社外取締役は、343人と前年の2.2倍までになっています。社外取締役に占める女性比率は9.6%と、ほぼ10人に1人が女性の計算になります。
女性の社外取締役の経歴で最も多いのは弁護士で、続いて大学教授、政府機関出身者の順です。取締役の多様性を重視する意味でも女性の創業者など、もう少し多様な職種の女性の登用が望まれます。社外取締役でも女性の採用が増えており、186人と前年から3割増えています。今後、様々な分野のキャリアを持つ女性を役員に起用する傾向は、一層強まると思われます。
(2015年9月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)