女性管理職が少ない理由

経済界は女性の活躍を促す取り組みに本腰を入れ始めている。人口減少で労働人口が減少し、女性の登用は企業にとっては戦略上欠かせない。女性が働きやすい環境は、男性にとっても働きやすい社会である。人口減少社会を前に、あらゆる人の能力を活かすことが企業の競争力を左右する。

日本の女性管理職の比率は欧米諸国の3分の1である。女性管理職の少ない理由は、採用の時点で女性が少ないことが1番目に挙げられる。さらに必要な経験や判断力のある女性が少ない。管理職になる前に退職してしまい、必要な在職年数を満たす女性がいないことなどが挙げられる。一方、管理職への昇進を希望するかという問いに対し、男性の6割は希望すると答えたのに対し、女性は1割にとどまっている。この背景には長時間労働があり、男性が長時間働き、家事や育児の負担が女性に偏っている現状によるものと考えられる。

女性の管理職を増やすためにはクォーター(割り当て)制を導入し、まず女性の管理職を作ることから始めなければならない。そのためには働き方を効率的にするなどの労働時間の短縮が必要となる。

(吉村 やすのり)

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