働く女性にとって妊娠・出産・子育ては大変な難題である。2013年の出生数は103万人を切り、少子化の危機は突破できそうにない。現在女性の生涯未婚率は10%であり、合計特殊出生率は1.43である。この出生率が2.07にならなければ少子化に歯止めはかからない。3人以上子どもを持つ家庭は多子家庭と呼ばれる。3人の子育てをしながら、管理職を務める女性が紹介されていた。素晴らしい烈女である。
一人でもこうした女性が増えるためには、企業と男性の意識改革が必須である。企業が女性が子育てをしながら仕事を続けられる環境をつくること、男性が育児や家事に積極的にかかわることが必要条件となる。子育てをしながら働く女性の目は輝いている。若い女性にとってこのような素晴らしい女性が身近にいることが大切である。これまでロールモデルが少なかったことが、若い女性を未婚化や晩婚化に導いている。
(2014年6月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)