女性雇用におけるL字課題

出産や育児で仕事を辞めることで30代を中心に就業率が下がるM字カーブは、長年女性の労働参加が進んでいない象徴とされてきましたが、近年は解消が進んでいます。女性活躍の機運の高まりを背景に、仕事と育児を両立できる働き方が広がった結果とみられ、2019年には就業者数が初めて3,000万人を突破しています。
新たな課題として浮上したのがL字カーブです。子育てが一段落した後に再就職しやすくなったとはいえ、非正規雇用が主な受け皿で、女性の正規雇用率は20代後半をピークに右肩下がりで減っていきます。最近はコロナの影響も大きくなっています。正社員に加え、短時間勤務の限定正社員など、選択肢を拡大し、出産後の継続就業率を高めることが求められています。

(2021年5月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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