日本小児科学会は、子どもに対する新型コロナウイルスのワクチン接種について、保護者や子ども本人に丁寧な対応が必要だとして、できれば、かかりつけ医による個別接種が望ましいとの見解を発表しています。感染予防策として、ワクチン接種は意義があるとしています。
痛みや発熱、だるさなどの反応は高齢者に比べ若い人に出やすいとされています。接種時の緊張も含めて、ワクチンの成分とは関係の薄い、年齢特有の反応もあります。いずれにしても、副反応の説明や接種前後の健康観察を入念にすることが大切です。
当初16歳以上とされたファイザー製のワクチンの接種対象は、6月から12~15歳へも広がっています。世界でも10代への接種は始まったばかりです。データを継続的に集め解析する必要があります。
(2021年6月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)