厚労省は子宮頸がんワクチン接種後の原因不明の痛みが続く、いわゆる複合性局所疼痛症候群(CRPS)を訴える患者に対して、全国11病院で専門的な治療を行うことを決定した。厚労省は今年6月、ワクチンの接種は継続するものの、積極的に勧めることは一時的に控えるとの指導をしてきた。これにより、現実にはまったくワクチン接種が行われない状況にある。
ワクチン接種後の痛みに対する治療は今のところ確立されていないが、接種後の痛みの状態の情報収集や治療の状況を検討するうえで、重要なプロジェクトであると考えられる。
(吉村 やすのり)