子宮頸がんのワクチン
現在、日本で用いられている子宮頸がん予防のためのワクチン2種類あります。一つは子宮頸がんの6~7割を予防する2価ワクチンで、もう一つは良性のいぼを予防する効果も持つ4価ワクチンです。2価ワクチンの臨床試験の最終結果を見ると、性交渉が始める前の女子を想定した集団に接種した場合には、16型・18型に関連した高度異型成以上の病変を100%予防できるという効果が証明されています。全てのタイプを合わせても。9割以上予防できています。
ただし、すでに性交渉の経験や、異形成のある者も含まれている集団では、最も理想的な集団に比べ、効果が大体半分になるといわれています。このことから、ワクチン接種後も健診が必要であり、性交渉の開始前に接種したとしても完全に予防できるわけでないといえます。
(家族と健康 宮城悦子先生 子宮頸がん予防~日本の課題~)
(吉村 やすのり)