子育てとその支援策-Ⅲ

子どもを預ける費用
子どもの預け先として認可保育園や公立施設を利用できれば費用は少なく済みますが、認可外や民間なら負担が増えてしまう認可施設の保育料は、自治体ごとに異なっています。東京都23区は月2万1,233円ですが、認可外施設は月平均3万1,308円です。施設によっては、月10万円を超えることもあります。
満3~満5歳の年度になれば、保育園や幼稚園は国の幼児教育無償化の対象になり、家計の負担は大幅に軽くなります。認可保育園や公立の幼稚園は、費用負担がゼロです。認可外の保育園は月3.7万円まで、私立幼稚園などは保育料が月2.57万円、預かり保育料は月1.13万円まで無償です。公立学童の費用は、夜間の利用料やおやつ代などを含めて、月3,000円~1万円程度が目安です。民間学童は、利用時間や内容などを柔軟に決められる半面、費用は一般的に高くなります。
自治体によっては、保育園や民間学童などの利用料を独自に支援する制度を導入しています。東京都は、認可保育園の0~2歳児クラスで、子どもが複数いる家庭を対象に2人目以降の保育料を無償にしています。大阪市も同様の制度を導入する方針です。認可外では、東京都港区が0~5歳児を対象に、認可保育園の保育料との差額を助成する制度を導入済しています。一定の条件を満たせば、助成額は最大月10万円となっています。一方、世田谷区は民間事業者による学童の運営費を助成する予定です。

(2023年11月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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