子育ての悩みアプリ

子育て中の両親にとっては、マタニティアプリが課題の解決や情報提供に重要な手段となっています。アジアは、子育て支援ビジネスにとって有望な市場です。国連の人口推計によれば、2015~2020年のアジアの出生数は、約3億7,300万人と世界全体の53%を占めています。アジアン・ペアレントの利用者が多い東南アジアだけでも5,728万人と、欧州(3,884万人)や北米(2,143万人)の出生数を上回っています。
英調査会社ウィー・アー・ソーシャルの調査によれば、1日のネットの平均利用時間は、フィリピンで9時間45分、タイで約9時間と、世界平均の6時間43分より2時間以上も長くなっています。インドやインドネシアを中心に、新たにネットに接する人口も過去1年間で2億人増えています。アジアでは農村から都市に人々が移り住む都市化も急速に進み、わが国と同様に近所に住む人からの子育ての協力や助言も受けにくくなっています。新型コロナの感染拡大で外出の制限や自粛も世界的に広がっており、ネットで得られる情報の重要性は増しています。

(2020年4月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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