孤立死の増加

 警察庁の発表によれば、昨年自宅で亡くなった一人暮らしの人は全国で7万6,020人で、このうち死後8日以上経過して見つかった人は2万1,856人に上っています。昨年に警察が取り扱った死者20万4,184人のうち、一人暮らしで自宅で亡くなった人は4割を占めています。年代別では、65歳以上の高齢者が5万8,044人で、8割近くを占めています。

 死亡してから数日以内に発見される人が目立ち、4割近くが当日か翌日に発見され、7割超は1週間以内に見つかっていました。死後8日以上経過して発見された2万1,856人のうち、1カ月以上は6,945人、1年以上は253人です。死後8日以上経過したケースでは、男性が8割を占めています。

 自治体では孤立死を防ぐための対策が進んでいます。福島県会津若松市などは、水道や電気、郵便などの事業者と協定を結び、水道の利用がとまったり郵便物がたまったりしていた場合、自治体や警察に連絡してもらう仕組みをとっています。福岡市は、2013年から見守りダイヤルを設置しています。高齢者の自宅を訪問する配達業者や地域住民が異変に気づいた際、24時間ワンストップで電話を受け付けています。

(2025年4月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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