文部科学省の調査によれば、公立校で学校図書館や教室に新聞を置いている割合が、小、中ともに初めて5割を超えたことが分かりました。2020年3月時点の調査で、2016年3月の前回調査と比べ、小、中、高のいずれも置いている割合が増加しています。小学校は56.9%で前回から15.8ポイント増、中学校は56.8%で19.1ポイント増、高校は95.1%で4.1ポイント増です。各校に置いている新聞の数は、小学校が平均1.6紙、中学校が2.7紙、高校が3.5紙でした。
公立学校の図書館の1人当たりの年間貸出冊数は、小学校は49冊、中学校は9冊、高校は3冊と、子供の年代が上がるにつれて大きく減ることが分かりました。2020年度から順次実施されている新学習指導要領では、学校図書館を活用した学びが盛り込まれています。最近の子ども達はネットで情報を得ることが多くなっていますが、それら情報は断片的で正しくないこともあり、小さいうちから本を読む習慣をつけておくことが大切です。
(2021年7月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)