学童保育の必要性

 学童保育の現場でも、待機児童は増えています。全国学童保育連絡協議会によると、5月時点の都内の学童の待機児童は2870人であり、前年と比べ74%増えています。働く女性が増え、預かり需要は保育所から学童に変わってきています。いわゆる小1の壁です。共働き家庭などの小学生を放課後に預かる学童保育と、親の仕事に関係なく校内で遊び場などを提供する放課後子供教室を、一体的に運営する例が東京都内で増えてきています。
 学童保育は厚生労働省が管轄します。共働きなどで日中は親が家にいない小学生が放課後に通います。一方、放課後子供教室は文部科学省が担当します。小学校の空き教室などを活用して地域住民の協力を得ながら、様々な体験を子どもに提供します。これまで学童と子ども教室は別の場所に設けられ、それぞれに通う子供が一緒に過ごすことはまれでした。一緒に遊んだり、勉強したりすることは自然です。

(2015年12月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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