新型コロナウイルスの感染拡大で、東京や大阪など大都市を中心に多くの公立小中学校で休校延長が決まりました。ひとり親や共働き世帯では、留守中の子どもの安全確保に頭を抱えています。子育て中の女性向けサイトによれば、臨時休校中の対応として、子どもだけで留守番と答えた人が43%に上っています。小学校低学年の子を持つ家庭でも、34%が子どもだけで留守番させているとしています。子どもを預けない理由として、共働きで実家も遠い、学童も感染リスクがあるのではといった声が寄せられています。
一人で留守番中は、普段より自由にネットを使える時間も長く、トラブルに遭う可能性が高まります。訪問者には一切対応しない、電話には出ないなど、明確なルールを作り、子どもが判断に悩まないようにするなどの工夫が必要となります。対策を子どもに任せず、こまめに履歴をチェックすることも大切です。
(2020年4月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)