小中高生の読書時間の減少

 ベネッセコーポレーションの調査によれば、小中高生の52.7%が読書をしないと回答しています。2015年調査時の34.3%から約1.5倍に増えています。一方、スマートフォンの使用時間は延びており、長いほど本を読む時間が短くなる傾向がみられています。

 読書をしないとした割合は、小1~3年が33.6%、小4~6年が47.7%、中学生が59.8%、高校生が69.8%で、いずれも2015年に比べ14~22ポイント増えています。1日の読書時間の平均は、小4~6年で15.6分、高校生で10.1分などで、2015年に比べ小4以上で約5~6分減少しています。

 1日のスマホ使用時間は、小4~6年が33.4分、中学生が95.7分、高校生が138.3分で、それぞれ2015年から約22~52分増えています。スマホの使用時間が0分の小4~6年の読書時間は17.8分だったのに比べ、3時間以上だと9.5分に落ち込んでいます。中学生もスマホが0分の読書時間は21.7分でしたが、3時間以上は12.5分でした。読書と学力は関連しており、授業の中で紙や電子の書籍に触れる機会を増やすことが必要です。

(2025年10月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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