小児がん患者ネットワークの調査によれば、小児病棟に入院した子どものうち、病院が提供するWi-Fiを利用できたのは少数派で、不安定な回線も悩みだったことが分かりました。面会制限など新型コロナウイルスへの対策が強まるなか、Wi-Fiを活用して孤立や学習の空白を減らしたいという切実な声が多く寄せられています。
入院中のインターネット接続の方法については、携帯ルーターを自分で用意、スマートフォンの通信が42%ずつで最多となっています。病院のWi-Fiの利用率は20%に過ぎません。通信速度は安定していたが32%、不安定が61%、遅かったが32%でした。小児病棟のWi-Fi必要度は97%にも上っています。
ネットを活用して良かったことは、家族や友達と連絡が取れた、音楽や動画で気分転換できたが多く、病気や治療に関する情報収集ができた、勉強で分からないことを調べることができたが続いています。
(2021年8月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)