文部科学省の調査によれば、新型コロナウイルスで公立小中学校などを休校にしたことにより、95%の学校が夏休みを短縮する予定です。小中学校では20日間以下の教育委員会が約70%を占めています。小中学校では、9日間が最も短く、高校の最短は4日間でした。学習遅れを取り戻すため、学校再開後に実施したり、実施を予定したりしている工夫としては、土曜日の活用を挙げたのが19%、学習内容を来年度以降に繰り越すとしたのは14%でした。
休校中に教員らと自宅の子どもがオンラインでつながり、同時双方向型の学習を実施したのは15%にとどまっています。4月時点の5%からは増えていますが、依然として低水準でした。オンライン学習に必要な端末の整備など、積極的な情報通信技術(ICT)の活用に課題ありは、86%に上っています。休校中、家庭での学習状況を把握するための手段としては、電話やファクスによる連絡が92%に達しています。
(2020年7月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)