少子化を考えるシリーズ Ⅰ 大学進学率と平均初婚年齢

近年の女性の社会進出がさかんになり、キャリア形成を求める女性が増加している。このことが若い男女の未婚化に繋がり、晩婚化や晩産化の傾向を助長させている。最近の男性と女性の初婚年齢は、それぞれ31.1歳と29.7歳である。この初婚年齢は、大学進学率と密接に関係しており、特に女性の大学進学率が高くなるにつれ、初婚年齢が遅れる傾向が強く見られる(図参照)。女性の高学歴化にともない、社会進出、キャリア形成を望む女性が増加している。

 妊娠・出産・子育てをしながらキャリア継続することができないために、晩婚化に繋がり、止む終えず不妊治療を行いながら高齢妊娠・高齢出産をする女性が増えている。当然のことながら、晩婚化に伴う出産年齢の上昇は、第3子出生を減少させ、ついで第2子出生にも影響を与えることになる。そのため、合計特殊出生率の増加は望めない結果となる。

(吉村 やすのり)

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