就職情報会社ディスコの調査によれば、就職活動にかかった費用は平均13万6,867円でした。最も多かったのは交通費の6万2,407円で、スーツ代(シャツ、靴などを含む)が3万6,375円、宿泊費が1万1,663円でした。
2009年の調査開始以来、最も就活費が多かった2011年卒業予定者は、交通費が8万円を超えていました。売り手市場で1人当たりの受験企業が減ったほか、ウェブセミナーなどIT化の進展で、交通費は減少傾向にあります。企業から交通費を支給された学生が8割に上ったことも、費用を抑える要因になっています。
地域別では、就活費が最も多かった北海道の23万3,525円に対し、関東は11万3,868円と、格差がみられます。就活費を全額自分で工面した人は42%で、親に出してもらったが48%でした。親の負担額は平均8万2,059円でした。
(2019年11月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)