川崎病は、特徴的な皮膚粘膜症状を伴う原因不明の高熱や発疹などの症状が出ます。主に4歳以下の子どもがかかります。後に心臓血管系に重い後遺症を残す可能性があります。川崎病の年間の患者発生率が、2013年、14年と過去最高数値を相次いで更新したことが、2年に1度の全国調査で明らかになりました。原因は依然として不明ですが、何らかの感染症が引き金になっていると考えられています。
患者の発生数は13年が1万5696人、14年が1万5979人で、05年から10年連続で1万人を超えました。1万5千人を超えたのは、全国規模で流行した82年の1万5519人以来です。患者が1月と春から夏に多いという季節的な変動パターンがあります。発生のピークが年2回あることから、複数の感染症が引き金になっている可能性があります。
(2016年1月7日 山陰中央新報)
(吉村 やすのり)
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