年代別の新型コロナ感染者と死亡者数

子どもは、大人より新型コロナウイルスに感染することが少なく、感染しても軽症者が多い傾向が明らかになっています。厚生労働省の発表によれば、8月12日時点で、検査で陽性だった人のうち、10歳未満は全体の1.9%、10代は4.6%です。死者1,041人のうち10代以下はゼロでした。
海外も同様の傾向です。日本小児科学会によれば、中国では19歳未満の患者は全体の2.4%、米国では18歳未満は1.7%、韓国も10歳未満は1.0%、10~19歳は5.2%であったとしています。
子どもは、コロナウイルスが細胞に侵入する際の受容体であるACE2の発現が少ないと言われています。鼻粘膜の表面にあるACE2は10歳未満で最も少なく、年とともに増えていきます。しかし、乳幼児は肺が発達途上で、呼吸不全になりやすいことなどから、新型コロナに限らず、呼吸器感染症には注意が必要です。子どもが新型コロナ感染症に罹りにくくても、感染対策は大切です。

(2020年8月14日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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