政府は、子どもが3人以上いる低所得の家庭への支援策として、3人目以降の子どもの幼稚園や保育園の保育料を来年度からすべて無償とする方針を固めました。無償化の対象を広げて子育て世代の負担を軽くし、少子化を食い止めようとしています。いまの制度では、子どもを保育園に通わせている場合、1人目の子どもが小学校入学前なら、2人の保育料が通常の半額に、3人目以降は無料になります。1人が小学校に入ると、2人目は半額負担から全額負担、3人目も無料から半額負担と負担増になります。
来年度からは年収330万円以下の世帯は、第1子の学年に関係なく、第2子の保険料は全て半額に、3人目以降は無料になります。幼稚園に通わせる世帯も同様ですが、年収は360万円以下の世帯に限っています。こうした多子世帯への支援は極めて重要です。将来的には、全ての3~5歳時の保育料を無料にする方針ですが、段階的に範囲を広げようとしています。
(吉村 やすのり)