雑誌「HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY」は、30年の役割を終えることにより、これまで歴代の編集委員の先生方にお集まりいただき座談会が開催されました。本誌は、内分泌学を今日的視座で見直すことにより、将来に向けての新たな学問体系の構築のdriving forceになるような企画が毎回用意されていました。
発刊当初は、分子生物学、細胞生物学、発生遺伝子工学などの進歩により、生殖領域では新たな知見が陸続と発見されていた時期でありました。やがて、新規物質や最先端技術が全く新たな生殖医学体系を創出する時代となり、個々のゲノム情報の入手により、precision medicineの時代が到来しています。各先生方には、30年の長い本誌の歴史を振り返るとともに、生殖医学ならびに内分泌学研究への今後の期待と展望について語っていただきました。
(吉村 やすのり)