待機児童にどのように対応するか―Ⅴ

待機児童の推移

 待機児童は、認可保育所などへの入所を申請したにも関わらず、入所できずに順番待ちをしている子どものことです。20154月現在、その数は23167人です。国の待機児童の数え方は変遷しており、2000年までは、認可保育所に入れなかった子どもは全て待機児童と数えていました。その後、待機児童対策として自治体が独自の基準で保育施設を助成するケースが増えてきたこともあり、認可保育所に加えて、市町村が認可する小規模保育所や家庭的保育事業(保育ママ)、事業所内保育所や認定こども園のいずれも利用できなかった場合に、原則として待機児童に数えられるようになりました。
 様々な政策が打ち出されたにも拘らず、待機児童数は減少していないことがわかります。生まれてくる子どもが減少しているのに、待機児童数は減少していません。このことは保育所を必要とする保護者が増加していることを示しています。保護者のニーズに保育所定員の増加が追いついていっていない状況がわかります。

(2016年4月7日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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