クラウドワークスの調査によれば、男性と女性の性差による役割分業意識が地方に住む人の方が強いことが分かりました。男は仕事、女は家庭という考え方に共感する人は、全体で28%にとどまっていますが、関東以外の地方では3割を超えています。
男は仕事、女は家庭という役割分担に、共感する、どちらかと言えば共感すると答えた人の役割は、関東の女性が25%だったのに対し、関東以外の女性は39%に上っています。男性にも関東以外では30%でした。しかし、男性より女性に、男は仕事、女は家庭と考えている人が地方では多くなっています。女性だからこうあるべきだと言われたことがある女性は73%に達しています。そのうち自分の両親から言われた人は43%、配偶者から言われた人は30%でした。具体的な言葉では、家事は女性がするものが最多でした。性差による役割意識が女性の家事負担を増やしている可能性があります。
(2019年11月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)